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村上春樹6年ぶり長編「街とその不確かな壁」を読んだら衝撃的な結末に涙した話

# 村上春樹氏の新刊「街とその不確かな壁」を読んで感じたこと

こんにちは。今日は、世界的な人気作家・村上春樹氏の新刊小説「街とその不確かな壁」について書きたいと思います。この本は、4月13日に発売されたばかりで、長編小説としては「騎士団長殺し」(全2巻)以来6年ぶりの作品です。電子書籍も同時配信されています。

村上春樹、6年ぶりの最新長編『街とその不確かな壁』特設サイト | 新潮社

私は村上春樹氏の作品が大好きで、これまでにも「ノルウェイの森」「ねじまき鳥クロニクル」「1Q84」などを読んできました。彼の作品は、現実と非現実が入り混じった不思議な世界観や、孤独や愛を探求する登場人物たちの心理描写が魅力的だと思います。また、音楽や文学などの豊富な引用や、ユーモアや皮肉も効いた文体も楽しめます。

 

そんな村上春樹氏の新刊「街とその不確かな壁」は、600ページ超の長編で3部構成になっています。第1部は、1980年に文芸誌に発表されたが書籍化されなかった中編「街と、その不確かな壁」を全面的に書き直したものです。村上氏自身が失敗作と位置付けていたこの中編を、デビューから40年以上経った今、どう再構築したのかが興味深いですね。

 

第1部では、主人公の「私」が、10代の頃に思いを寄せた女性から聞いた高い壁のある幻想的な街に入り込みます。そこでは、「夢読み」と呼ばれる人々が、「古い夢」と呼ばれる本を読んで暮らしています。この街は、「魂にとっての疫病」という言葉が示すように、現実から逃避した人々が集まる場所なのでしょうか?それとも、「魂を救済する場所」という言葉が示すように、現実に耐えられない人々に安らぎを与える場所なのでしょうか?この街と現実との関係性や意味合いが気になります。

 


第2部では、現実世界に戻った「私」が、福島県の小さな町の図書館長となって不思議な体験をします。そこでは、街の人々や図書館の利用者との交流や、自分の過去や家族との関係について考える機会が増えます。また、街には「壁」と呼ばれるものが存在し、それが何かを知ろうとする「私」は、再び幻想的な世界に足を踏み入れます。この「壁」は、第1部の街の壁と同じものなのでしょうか?それとも、別のものなのでしょうか?この「壁」が象徴するものや、「私」が求めるものは何なのでしょうか?

 

第3部では、第1部と第2部の物語が交錯し、衝撃的な結末に向かいます。

この部分はネタバレになるので詳しくは書きませんが、村上春樹氏らしい驚きや感動が待っています。この作品は、コロナ禍で執筆されたこともあり、現代社会における人間の孤独や不安、希望や夢を描いた作品だと思います。村上春樹氏はインタビューで、「年を重ねて、もう少し腰を落ち着けて人の内面を描きたい気持ちが強くなった」と語っています 。

 

この作品は、そんな村上春樹氏の新たな挑戦と成果を感じられる作品だと思います。 以上が、「街とその不確かな壁」を読んで感じたことです。この本は、村上春樹氏のファンであればもちろん、幻想的な物語や心理描写に興味がある方にもおすすめです。ぜひ読んでみてください。